パパが読む育児本

育児を頑張りたいけどうまくいかない3児の父が読んだ育児本紹介

書評 『子どもを愛せなくなる母親の心がわかる本』 大日向 雅美 講談社 2007年

本の名前:『子どもを愛せなくなる母親の心がわかる本』
著者:大日向 雅美
出版社:講談社 
出版年:2007年
■こんな本
 毎日の育児にイラつき、悩み、神経をすり減らしていく母親の心理を分析した本。
  →子育てに悩む親に、参考になることが記載されているが、深刻に悩む人の解決ができるかは疑問???
 
■参考になったポイント3つ
 1. 子供の心の栄養は一緒に笑うことから
  日々の育児に追われていると怒ってばかりで時折自分に嫌気がさします。子供もそうですし、親としても色んな事が出来ていなくとも、一緒にわかっていればそれで幸せだよなと思えます。本当にその通りだと思うし、子育てで大切にしたい言葉です。
 
 2. たまには子供と離れる時間を持つ
  専業主婦の妻を持つ旦那様は特に気を付けたいポイントだと思います。自分は日中会社にいて、帰ってくると子供を叱る奥さんを見て、「そこまで怒らなくても」なんて思ったりするものですが、四六時中一緒の奥さんはそうはいかず、日中のイライラが募っています。奥さんへの気遣いとして、声をかけてあげるといいですね。
 
 3. イライラ記録表で怒りの前兆を把握し、一呼吸置く
  子育てで怒る点を冷静に振り返ると「時間がないのに、言うことを聞かない」、「注意したことをまたやった」など、同じようなことで怒っていることがわかります。(アンガーマネジメントの本を読んでもその時に記録を付けることとありますが、なかなかその通りにできません)ただ自分が怒るポイントが理解できていれば、怒りを出す前にブレーキをかけられる時があるのかとは思います。もちろんなかなかうまくはいきませんが、回数をこなすことが大事かと思います。
 
■感想
私は妻と子供の関係を見て、結構深刻に悩み解決策をこの本に求めました。上記ポイントなど各種参考になることはあったのですが、いわゆる特効薬として使えるコツや方法は紹介されていませんでした。特に母親が兄弟姉妹でかわいい、かわいくないの差があるなと感じていてそれを何とかしたかったのですが、その問題に対する言及はなかったです。それだけ子育てを行う母親の心は多種多様で対応が難しいということかもしれません。
 
■こんな人におすすめ
・子育てをしていて、子供がかわいいというより憎たらしく思う人
・子育て中のイライラを子供に出さないようにしたい人