書評 『子どもの心のコーチング』
本の名前:子どもの心のコーチング 一人で考え、一人でできる子の育て方
著者:菅原 裕子
出版社 : PHP研究所
出版年:2007年
満足度☆☆☆☆☆ (5点満点中 5点)
■こんな本「BOOK」データベースより
子どもをよい子に育てたい。そのあまり、声をかけ、世話をやきすぎて、依存心の強い、自立できない子どもが増えているといいます。しかし、子どもの将来を思うのなら、自分で考える力、周りとうまくやっていける本物の「生きる力」を身につけさせるのが親の務めです。本書では、コーチングの技術を応用して、子どもの内なる能力を引き出し、子どもが自分で考え、答えを出せる子育て法を紹介します。
■参考になったポイント3つ
1. 自己肯定感の大切さ
人が生きていく上で最も大切な感情が自己肯定感であり、親の最も重要な使命は子供に自己肯定感を与えることです。
2. なんでも助けない、やってあげない。
子供ができないことがあるとついつい手助けしてしまいますが、これが子供の成長にはよくありません。(親は物事が進むのである種、楽かもしれませんが。)できなくて、居心地の悪い思いを通して子供は学び成長します。親として自分の助けがないとできないという思い込み、時間がないから仕方ないという言い訳でつい助けていた自分にはっとしました。
3. 子供のやる気の種は人の役に立つ喜び
ほめること、ものを与えることなどの外からの働きかけでは本当のやる気は出ないとのことです。やる気とは子供自身の中から湧いてくるもので、その種は「人の役に立つ喜び」です。これもほめたり、𠮟ったり外からの働きかけで子供のやる気を促していた自分に気が付き反省しました。
■感想
参考になった3つのポイントは一例で勉強になったことは3つでは収まりません。子供の学ぶ過程やそこで気を付けるポイントで参考になることが山のようにあります。買ってよかった一冊です。
■こんな人におすすめ
・こどもが何かとやる気を出さないと心配な方
・自分の子供の成長が遅いんじゃないかと思っている方