パパが読む育児本

育児を頑張りたいけどうまくいかない3児の父が読んだ育児本紹介

書評 『この子はこの子のままでいいと思える本』 理想はわかります・・ 

本の名前:この子はこの子のままでいいと思える本
著者:佐々木 正美
出版社 ‏ : 主婦の友社
出版年:2020年
 
満足度☆☆☆  (5点満点中 3点)

■こんな本「楽天ブックス 出版社より」

「いい子だから、かわいがるのではありません。
かわいがられるから、いい子になるのです」。
人間関係が失われ、孤独な親が増えたこの時代に、幸せな親子を増やしていきたい……。
2017年に逝去された、児童精神科医佐々木正美先生がいちばん伝えたかったことを、お母さんたちの悩み相談に答えながら届けます。

 

■参考になったポイント3つ

1.子供を変えるのではなく、自分を変える
 叱らないと心に決めて接する、叱ることを冷静に振り返る。

 

2.感情的にどなったり、怒ったときは子供に謝る
 人には言えないですが、感情的に怒ったことがある方は多いと思います。また収まらずに子供に言い放ってその場は終了、となることが多いのではないでしょうか。子供の寝顔には言えるのですが、何とか冷静になって子供に謝れるようにしたいなと思います。

 

3.兄弟は平等に接するよりも上の子に優しくする。お母さんが上の子に優しくするほど、上の子が下の子に優しくなる。
 兄弟姉妹ができると下の子にかまう、優しくするのが一般的かと思います。兄弟げんかは特に下の子が泣き、上の子が怒られてしまいます。我が家もそうです。ただ上の子は満たされない気持ちがずっとあるから、しっかり見てあげないといけないなと感じます。

 

■感想
上記理想は極めてよくわかります。ただなかなか出来ない親が多いですよね。どうやればできるようになるか詳しく知りたいと思いました。余裕がないおかあさんは読むと落ち込んでしまうこともあるかもしれません。。。

 
■こんな人におすすめ
・子供と接する心構えを学びたい
・厳しい育児のせいで子供との関係がうまく行っていない方

書評 『片づけられる子の育つ家』

本の名前:片づけられる子の育つ家
著者:古堅 純子
出版社 ‏ : 講談社
出版年:2015年
 
満足度☆☆☆  (5点満点中 3点)
 
■こんな本「講談社BOOK倶楽部」より
カリスマ整理収納アドバイザー・古堅純子氏は、二人の息子に幼いときからおもちゃや洋服を自己管理するようしつけてきました。家を快適にする大切さを知れば、子どもは必ず片づけます。逆に親に片づけを任せきりだった子どもは、大人になっても精神的に自立できません。片づけを教えることは生きる力を与えること。整理収納のハウツーとともに、判断力や思いやり、自立心のある「片づけられる子」の育つ条件を学べる1冊です。
 

 

■参考になったポイント3つ
1. 子供の片付けはざっくりでいい
きれい好きな親御さんは注意が必要ですが、子供は片づけたつもりでも、きちんときれいにしなさいと怒ったりするものです。ただ心は寛容に、使ったものをもとの場所に戻す習慣が大切とのことです。
 
2. 片付けやすい仕組みとスペースが大切
 子供がうまく片付けできないには理由があります。仕組みやスペースは親が環境を整えてあげるべきところですよね。我が家もつい置き場のなさに、本やおもちゃをみっちり詰め込んでいますが、ふとみると子供が片づけられないのも当然だなと反省しました。
 
3. ものの量が多いほど子供は散らかす
 これも親の責任ですね。かわいいからと言っていろんなものを買え与えても子供は片づけできません。要注意です。子どもたちが自己管理できる量に保つことが大事。
 
■感想
さっと読みには良いかと思います。片付けは子育てでよくあるプチストレスの原因ですし、ちょっとしたコツを知りたいのであれば一読下さい。年を重ねるごとに片付けられるようになればいいですが、いつの間にかゴミ屋敷のようなところで住むようにはなってほしくないですよね。
 
■こんな人におすすめ
・子供に片付けを教えるコツを学びたい方

書評 『子供の自己効力感を育む本』 子供の褒め方の誤解がわかる!

本の名前:子どもの自己効力感を育む本
著者:松村亜里 
出版社 ‏ : WAVE出版
出版年:2020年
 
満足度☆☆☆☆  (5点満点中 4点)

■こんな本「WAVE出版書籍情報」より

自己効力感とは「成功するかわからないけどとくかくやってみよう」という気持ち。
この力、育ててあげたいと思うママは多いのではないでしょうか。
人は誰もが自己効力感を持って生まれてくるといいます。生まれ持った自己効力感を育むのは日常の中のママの声がけ。
「あなたは賢い」
「天才だよ」
良かれと思ってかけてきた言葉が、実は自己効力感を下げていたとしたら…⁈
一体どんな言葉をかければいい 本書では、子どもたちの自己効力感を最大限に引き上げる声がけを30のシチュエーションでご紹介。
効果は一瞬で表れるから、ママと子どもに幸せのサイクルが生まれます。

 

■参考になったポイント3つ

1. 結果より努力を褒める
  テストの点がよかった、逆上がりができた、かけっこで一番になった等々、子育てをしているとこどもが嬉しそうにおしゃべりする「できた」について私もよく褒めていました。でも結果をほめるのではなく、頑張った過程をほめてあげるのがいいとのことです。この本を読んだ今でもよくできたねといいかけて、「頑張っていたね」などプロセスをほめるようにしています。

2. 性格を褒めると能力も育つ
 これもかなりやりがちですごいね!などほめてしまいますが、内面や子供の性格についてほめることが大切なようです。

3. 比較して褒めない
 比較して叱らないという話はよく聞きますが、ほめるのもよくないのかと知りました。ほめるって案外難しいと思う一方、うまく褒めないと子供の自己効力下がることにもなるというのは怖いなと思います。


■感想
参考になったポイントは3つでは上げきれません。子供の学ぶ過程やそこで気を付けるポイントで参考になることが山のようにあります。買ってよかった一冊です。
良かれと思っていた声掛けで子供の自己効力感をそがないためにも思い当たる節がある方はぜひ読んでみてください。
 
■こんな人におすすめ
・子供がやる気を出さないと悩む親
・子供への声かけを学びたい方

 

書評 『子どもの心のコーチング』 

本の名前:子どもの心のコーチング 一人で考え、一人でできる子の育て方
著者:菅原 裕子 
出版社 ‏ : PHP研究所
出版年:2007年
 
満足度☆☆☆☆☆  (5点満点中 5点)

■こんな本「BOOK」データベースより

子どもをよい子に育てたい。そのあまり、声をかけ、世話をやきすぎて、依存心の強い、自立できない子どもが増えているといいます。しかし、子どもの将来を思うのなら、自分で考える力、周りとうまくやっていける本物の「生きる力」を身につけさせるのが親の務めです。本書では、コーチングの技術を応用して、子どもの内なる能力を引き出し、子どもが自分で考え、答えを出せる子育て法を紹介します。

 

■参考になったポイント3つ

1. 自己肯定感の大切さ
 人が生きていく上で最も大切な感情が自己肯定感であり、親の最も重要な使命は子供に自己肯定感を与えることです。

2. なんでも助けない、やってあげない。
 子供ができないことがあるとついつい手助けしてしまいますが、これが子供の成長にはよくありません。(親は物事が進むのである種、楽かもしれませんが。)できなくて、居心地の悪い思いを通して子供は学び成長します。親として自分の助けがないとできないという思い込み、時間がないから仕方ないという言い訳でつい助けていた自分にはっとしました。

3. 子供のやる気の種は人の役に立つ喜び
 ほめること、ものを与えることなどの外からの働きかけでは本当のやる気は出ないとのことです。やる気とは子供自身の中から湧いてくるもので、その種は「人の役に立つ喜び」です。これもほめたり、𠮟ったり外からの働きかけで子供のやる気を促していた自分に気が付き反省しました。

■感想
参考になった3つのポイントは一例で勉強になったことは3つでは収まりません。子供の学ぶ過程やそこで気を付けるポイントで参考になることが山のようにあります。買ってよかった一冊です。
 
■こんな人におすすめ
・こどもが何かとやる気を出さないと心配な方
・自分の子供の成長が遅いんじゃないかと思っている方

書評『親子が輝くモンテッソーリのメッセージ―子育ち・子育てのカギ』

本の名前:親子が輝くモンテッソーリのメッセージ―子育ち・子育てのカギ
著者:相良 敦子
出版社 ‏ : 河出書房新社
出版年:2007年
  
■こんな本
日本モンテッソーリ協会(学会)理事をされていた方の著書で、0歳から6歳まで、幼児教育のモンテッソーリによる教えに子育てのヒントがあります。

■参考になったポイント3つ

1. 敏感期について
 やりたい気持ちを組んで環境を整える、見守る姿勢が大切で、親が一緒に感動することでより、感性が磨かれるとのことです。

2. 秩序感について
 子供を取り巻く環境をいつもと同じ状態にすることで心理的に落ち着きを与えます。

3. モンテッソーリ教育の効果
 行う前の子育ての悩みやモンテッソーリ教育を実践しての変化など実例がいくつも載っていて、自分自身と重なる人も多いのではないかと思います。

 

また結構リアルな親の声が紹介されており、子供に怒り、またやったと自己嫌になる、や親になろうと決めたのに一番なりたくなかった親になっていたなど胸にグサッと刺さる言葉が紹介されています。

 

■感想

モンテッソーリは多くの育児本で扱われていますが、読んで損はありません。モンテッソーリ教育を完全に実施できなくとも子供の成長のステージごとと特徴を理解するだけでも、「どうしていいのかわからない」から「今はこういったことに夢中な時期なんだな」など子供がよく理解できます。特に敏感期に関することは小学生より小さいお子様を持つ方は必見です。

 

 
■こんな人におすすめ

・0-6歳 子供が怒るポイントが分からず悩んでいる方
モンテッソーリとは何か知りたい方
・自分の子が自閉症かと悩んでいる方

書評『「育てにくい子」と感じたときに読む本』

本の名前:『「育てにくい子」と感じたときに読む本』
著者:佐々木 正美
出版社:主婦の友社
出版年:2008年


■こんな本

手のかからない子がいい子だなんてそんなのは大きなまちがいですよ。人生のどこかで、親は子どもにたっぷり手をかける必要があるんです。ベストセラー『子どもへのまなざし』の著者、児童精神科医佐々木正美先生がたくさんの子育ての悩みに、あたたかく、時に厳しく、真摯に答えてくれます。

 

■参考になったポイント3つ
1. まずは子供の自尊心を育てる
  特に感情の起伏が激しい子はまず自尊心を育てることが大事なようです。子供と接する中ですべて聞いてあげられるといいのになと思うものの、親として、人としての丹力がいるなーと思ってしまいます。

 2. 上の子をまず一番に
  これもよく聞くことがですが、なんせ実践が難しい。子供が二人や、三人親の方はよくわかると思いますが、どうしてもお兄ちゃん、お姉ちゃんには厳しくしてしまいますよね。子供は生まれてくる順番を選べないのに、おにいちゃんだから、おねえちゃんだからしっかりしなさい、我慢しなさいはかわいそうですよね。我が家の一番上は女の子ですが、接し方を反省してしまいました。

 3. いくつになっても「遅い」ということはない
  子供も小学校高学年以降になると、子育て本って読んでも正直遅いんじゃないかって良く思ったりしました。でも著者が言うにはいくつになっても遅いことはないとのことです。あの時やっていれば、あの時知っておけばと悔やむことなく、まずはやってみることが大切ですね。

■感想
自分の子供を育てにくい、子育てが大変だなーと思っていたのは自分がしっかりと子供と触れ合う時間を作れず、子供との関係に全力投球していなかったんだと気づかされました。すべて実行するのには少々覚悟が必要ですが、腹をくくって実践あるのみです。あと夫婦も満たされないと子供を怒ることが増えるようです。ひそかに大事なポイントだなと思います。

■こんな人におすすめ
・子供がいうことを聞かず困っている方
・兄弟姉妹の子育てに悩む方

書評 『子どもを愛せなくなる母親の心がわかる本』 大日向 雅美 講談社 2007年

本の名前:『子どもを愛せなくなる母親の心がわかる本』
著者:大日向 雅美
出版社:講談社 
出版年:2007年
■こんな本
 毎日の育児にイラつき、悩み、神経をすり減らしていく母親の心理を分析した本。
  →子育てに悩む親に、参考になることが記載されているが、深刻に悩む人の解決ができるかは疑問???
 
■参考になったポイント3つ
 1. 子供の心の栄養は一緒に笑うことから
  日々の育児に追われていると怒ってばかりで時折自分に嫌気がさします。子供もそうですし、親としても色んな事が出来ていなくとも、一緒にわかっていればそれで幸せだよなと思えます。本当にその通りだと思うし、子育てで大切にしたい言葉です。
 
 2. たまには子供と離れる時間を持つ
  専業主婦の妻を持つ旦那様は特に気を付けたいポイントだと思います。自分は日中会社にいて、帰ってくると子供を叱る奥さんを見て、「そこまで怒らなくても」なんて思ったりするものですが、四六時中一緒の奥さんはそうはいかず、日中のイライラが募っています。奥さんへの気遣いとして、声をかけてあげるといいですね。
 
 3. イライラ記録表で怒りの前兆を把握し、一呼吸置く
  子育てで怒る点を冷静に振り返ると「時間がないのに、言うことを聞かない」、「注意したことをまたやった」など、同じようなことで怒っていることがわかります。(アンガーマネジメントの本を読んでもその時に記録を付けることとありますが、なかなかその通りにできません)ただ自分が怒るポイントが理解できていれば、怒りを出す前にブレーキをかけられる時があるのかとは思います。もちろんなかなかうまくはいきませんが、回数をこなすことが大事かと思います。
 
■感想
私は妻と子供の関係を見て、結構深刻に悩み解決策をこの本に求めました。上記ポイントなど各種参考になることはあったのですが、いわゆる特効薬として使えるコツや方法は紹介されていませんでした。特に母親が兄弟姉妹でかわいい、かわいくないの差があるなと感じていてそれを何とかしたかったのですが、その問題に対する言及はなかったです。それだけ子育てを行う母親の心は多種多様で対応が難しいということかもしれません。
 
■こんな人におすすめ
・子育てをしていて、子供がかわいいというより憎たらしく思う人
・子育て中のイライラを子供に出さないようにしたい人