書評 『子供の自己効力感を育む本』 子供の褒め方の誤解がわかる!
本の名前:子どもの自己効力感を育む本
著者:松村亜里
出版社 : WAVE出版
出版年:2020年
満足度☆☆☆☆ (5点満点中 4点)
■こんな本「WAVE出版書籍情報」より
自己効力感とは「成功するかわからないけどとくかくやってみよう」という気持ち。
この力、育ててあげたいと思うママは多いのではないでしょうか。
人は誰もが自己効力感を持って生まれてくるといいます。生まれ持った自己効力感を育むのは日常の中のママの声がけ。
「あなたは賢い」
「天才だよ」
良かれと思ってかけてきた言葉が、実は自己効力感を下げていたとしたら…⁈
一体どんな言葉をかければいい 本書では、子どもたちの自己効力感を最大限に引き上げる声がけを30のシチュエーションでご紹介。
効果は一瞬で表れるから、ママと子どもに幸せのサイクルが生まれます。
■参考になったポイント3つ
1. 結果より努力を褒める
テストの点がよかった、逆上がりができた、かけっこで一番になった等々、子育てをしているとこどもが嬉しそうにおしゃべりする「できた」について私もよく褒めていました。でも結果をほめるのではなく、頑張った過程をほめてあげるのがいいとのことです。この本を読んだ今でもよくできたねといいかけて、「頑張っていたね」などプロセスをほめるようにしています。
2. 性格を褒めると能力も育つ
これもかなりやりがちですごいね!などほめてしまいますが、内面や子供の性格についてほめることが大切なようです。
3. 比較して褒めない
比較して叱らないという話はよく聞きますが、ほめるのもよくないのかと知りました。ほめるって案外難しいと思う一方、うまく褒めないと子供の自己効力下がることにもなるというのは怖いなと思います。
■感想
参考になったポイントは3つでは上げきれません。子供の学ぶ過程やそこで気を付けるポイントで参考になることが山のようにあります。買ってよかった一冊です。
良かれと思っていた声掛けで子供の自己効力感をそがないためにも思い当たる節がある方はぜひ読んでみてください。
■こんな人におすすめ
・子供がやる気を出さないと悩む親
・子供への声かけを学びたい方